本作は2009年に真夏の會（原真くんと夏くんのユニット）によってプロデュースされました。作・横山拓也、演出・上田一軒の取り合わせも、この真夏の會が企てたアイデアです。iakuのレギュラーである緒方晋さんともこの公演で出会いました。「エダニク」は紛れもなく僕の演劇人生の転機となった作品で、新人戯曲賞をもらったこともあり、劇作家・横山拓也を「エダニクを書いた人」と認識してくれている方も多いようです。だけど、自分で「代表作」と言うのは避けたいと思っています。周りから言われるのは仕方ないですが。過去の作品を代表作と言われているうちは、新しく作った作品がその代表作を越えることが出来ていないということです。僕は無意識のうちに「エダニク」を基準に劇作しているような気さえします
東京近郊にある屠場。その別屠室の休憩所（研磨室）には職人が二人、そして取引先の農場の跡取りがいる。突如、牛の屠室でBSE検査に回さなくてはならない「延髄」が紛失する事件が勃発した。これをきっかけに、３人の立場が露となり、屠畜という作業への言及や、企業間の駆け引き、立場の保守など各々のアイデンティティに関わる問題がぶつかり合って議論が白熱する。立ちこめる熱気と臭気。「生」がたちまち「死」に、「生体」が次々と「物体」と化していく空間の中、目前で失われるエネルギーに抗うかのように、メンタル面でもフィジカル面でもひたすら力強くある職人たちと、それを涼しげに、または冷ややかに見つめる若者。そんな彼らの中で、突如、「死」のイメージが膨張していく瞬間を描いた。
open日程・会場
2016年6月3日(金)～12日(日)
東京 三鷹市芸術文化センター 星のホール
2016年7月2日(土)
愛知 パティオ池鯉鮒（知立市文化会館）花しょうぶホール
作 横山拓也
演出 上田一軒
出演
緒方晋(The Stone Age)
村上誠基
福谷圭祐(匿名劇壇)
スタッフ
舞台監督：青野守浩
舞台美術：柴田隆弘
照明：岡田潤之
音響：星野大輔(サウンドウィーズ)
演出助手：鎌江文子
制作：笠原希(ライトアイ／iaku)
宣伝美術・webデザイン：下元浩人(81 EIGHTY ONE)
宣伝写真・舞台写真：堀川高志(kutowans studio)
映像収録：太田信吾
三鷹公演主催：(公財)三鷹市芸術文化振興財団
知立公演主催：(一財)ちりゅう芸術創造協会
知立公演協賛：知立市・知立市教育委員会
企画・製作：iaku
open日程・会場
2012年12月8日(土)～9日(日)
福岡 ぽんプラザホール
《2012福岡舞台芸術シリーズ FFAC PLUS+参加》
2013年1月26日(土)～27日(日)
三重 津あけぼの座
《Aゲキシリーズ》
2013年2月22日(金)～26日(火)
東京 アトリエ・センティオ
2013年3月7日(木)～10日(日)
京都 アトリエ劇研
作 横山拓也
演出 上田一軒
出演
丸山英彦(デス電所)
緒方晋(The Stone Age)
夏
スタッフ
舞台監督：若旦那家康(ROPEMAN(34))
照明：加藤直子(DASH COMPANY)
制作：尾崎雅久(尾崎商店)
宣伝美術：下元浩人(81 EIGHTY ONE)
宣伝写真：0gi
舞台写真・記録映像：堀川高志(kutowans studio)
共催：(公財)福岡市文化芸術振興財団＜福岡公演＞
特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ・津あけぼの座＜三重公演＞
企画・製作：iaku
open※極東退屈道場「サブウェイ」との合同公演
日程・会場
2011年8月11日(木)〜8月14日(日) 伊丹 アイホール
2011年8月25日(木)〜8月28日(日) 東京 王子小劇場
作 横山拓也(売込隊ビーム)
演出 上田一軒(スクエア)
出演
夏
原真(水の会)
緒方晋(The Stone Age)
スタッフ
舞台監督：塚本修(CQ)
音響：あなみふみ(ウイングフィールド)
照明：魚森理恵(GEKKEN staffroom)
舞台美術：柴田隆弘
宣伝美術：清水俊洋
写真：石川隆三
主催：(公財)伊丹市文化振興財団・伊丹市＜伊丹公演＞
真夏の會+極東退屈道場＜東京公演＞
助成：財団法人アサヒビール芸術文化財団
企画製作：アイホール＜伊丹公演＞、真夏の會+極東退屈道場＜伊丹公演・東京公演＞
open日程・会場
2009年2月8日(日)～11日(水・祝)
大阪 TORII HALL
作 横山拓也(売込隊ビーム)
演出 上田一軒(スクエア)
出演
夏
原真(水の会)
緒方晋(The Stone Age)
スタッフ
芸術監督 富永茜
