2021.4/17sat~5/9sun
2018年12月初演以来、同じメンバーでの再演です。当時、この作品を上演し終えたときに、戯曲としてはこれまでの集大成、演出としてはここから新たな境地を捕まえたような充足感がありました。あれから2年が経ち、コロナもあって、作品づくりに対する構え方に怯えや不安が伴うようになりました。前作『The last night recipe』の執筆期間を思い返すと、迷走に迷走を重ねて迷子になり、苦心に苦心を重ねて心が潰されそうになりながら、よく作品になったという感慨があります。コロナ禍の今、ちょっと新作に挑むにはしんどくて、だからこのタイミングで手応えのあった『逢いにいくの、雨だけど』に取り組めることは、ありがたくて仕方ないのです。描くのは平成30年と平成3年なので、作品内でコロナのことを考える必要がないことだけでも、かなり気持ちが軽いです。三鷹市芸術文化センターの森元さんが初演の上演中に、僕自身まだ作品に対して何の確信も持てていなかったにも関わらず、再演の打診をしてくれたことに今となっては感謝しかありません。その後、第22回鶴屋南北戯曲賞にノミネートされたり、第26回OMS戯曲賞佳作を受賞したりと、客観的な評価をいただいたことも大きかったのですが、何よりも森元さんの再演の打診こそが大きな勇気になりました。三鷹市芸術文化センター、ちょっと遠い印象があるかもしれませんが、ご来場お待ちしています。そして、大阪公演の会場は、僕の地元、吹田市のメイシアター中ホールです。メイシアターには古矢さんという、僕の大学の先輩で、僕が地元の地方新聞に就職した22歳の頃からお世話になっている方がいます。何年か前に古矢さんと話をしているときに、「もうすぐ定年」なんて言葉をチラつかせてきたもんだから、古矢さんがメイシアターにいるうちに一緒に仕事がしたいと思ってこの公演の企画を持ち込みました。なんでこんな個人的なことを書いているのかというと、コロナに振り回されながら、改めて演劇も社会も人と人との繋がりで成立していることを思い知ったからです。「この人に勇気をもらった」とか「この人と一緒に仕事がしたい」とか、そういう正直な気持ちを表明して、僕はまだ誰かと繋がっていることを実感したいのかもしれません。そして、稽古場で座組のメンバーと、劇場で客席に座ってくれる皆様と繋がりたいのです。新型コロナウイルスを経験して1年が経ちましたが、未だ公演の準備は手探りで、上演できるかどうかは「賭け」であり、「運」でしかないと言えます。春にはどういう状況になっているのか。数ヶ月先が見通せない時代です。早く安心して演劇をお届けしたいし、皆さんが不安なく劇場まで観に来てくれる状況になることを祈るばかりです。iakuとしては、引き続き感染予防対策を行いながら、上演に向けてやれることを粛々と進めていきます。皆様も、ご自身の健康を第一に毎日を無事に過ごしてください。そして、春に晴れてお会いしましょう。
作・演出 横山拓也
27年前。絵画教室に通う幼い二人の間に起きた小さなもめごとの最中、不可抗力で男の子が片方の目を失明してしまった。あの事故以来、会っていない彼のことが記憶の中に立ち上り、彼女は彼に会いに行こうと決意する。ニュースにはならない、しかし、それぞれの人生に多大な影響を与えた出来事を巡り、その後の人生、親同士の関係、被害者になること、加害者側に立つこと、そして「許す/許される」とは何かを考察する。
尾方宣久Nobuhisa Ogata〈MONO〉
1973年2月13日生まれ。福岡県出身。立命館大学在学中にMONOに参加。劇団公演の他、ケムリ研究室 no.1『ベイジルタウンの女神』(演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)、『帰郷』(演出:入江雅人)、iaku『逢いにいくの、雨だけど』『粛々と運針』(演出:横山拓也)、世田谷パブリックシアター+KERA・MAP『キネマと恋人』(演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)、ザ・プラン9『J(ジャック)』(演出:久馬歩)などに出演。※第8回関西現代演劇俳優賞男優賞受賞
異儀田夏葉Igita Natsuha〈KAKUTA〉
1981年生まれ。埼玉県出身。2009年にKAKUTA「さとがえり」に出演。その後劇団ワークショップを経て2013年KAKUTAに入団。多彩な趣味で育んだサブカルセンスとバレエで培った軽快なムーブを武器に小劇場からダンスユニット、コント公演まで幅広く活躍。近作に【舞台】KAKUTA『往転 オウテン』『ひとよ One Night』、タカハ劇団『女友達』【TV】NHK『ここは今から倫理です。』等がある。
橋爪未萠里Iyuri Hashidume
1988年2月22日生まれ。兵庫県出身。神戸に生まれ、神戸で育つ。2007年に神戸を拠点とする劇団・赤鬼に入団。他にも客演多数。2018年に活動拠点を東京へ。近年の出演作品に、オフィスコットーネ改訂版『埒もなく汚れなく』 、桃尻犬『熊ん子リバーバンク』等がある。iaku作品にはすでに9作品に出演。iaku作品には欠かせない存在となっている。
近藤フクFuku Kondo〈ペンギンプルペイルパイルズ〉
1982年生まれ。福井県出身。立命館大学在学中に舞台演技に触れ、2004年上京。ENBUゼミナールで舞台演技を学ぶ。卒業後KERA・MAPや東京タンバリンなどの舞台に出演し、2006年にENBUゼミナールの講師でもあった倉持裕が主催する劇団ペンギンプルペイルパイルズに出演。2008年に劇団員となる。以降劇団公演以外にも舞台、CM、ドラマ、映画等出演多数
納葉Yo Osamu〈劇団献身〉
1995年生まれ。小・中・高と青春時代の全てをサッカーに捧げる。ポジションは主にLSB。最も憧れた選手は長友佑都。早稲田大学入学を機に同大演劇研究会に入会、役者の道に進む。卒業後も小劇場で経験を重ね、2020年、劇団献身のメンバーとなる。これまでの出演劇団に江古田のガールズ、□字ック、キ上の空論、トローチ、Team Unsuiなどがある。ボーイッシュな容姿とハスキーな声、エネルギーに満ちた表現が魅力。
松本亮Ryo Matsumoto
1987年1月8日生まれ。2016年まで劇団扉座に在籍。退団後はロロ、KAKUTA、悪い芝居やTBS『俺節』などジャンルを問わず多くの舞台に出演。近年の出演作は【舞台】範宙遊泳『うまれてないからまだしねない』、ONEOR8『グレーのこと』、【TV】テレビ東京『死役所』TBS『荒ぶる季節の乙女どもよ』等がある。2021年は小路紘史監督 映画『辰巳』の公開を控える。
川村紗也Saya Kawamura
1986年生まれ。2007年舞台、『恋愛模様』(西田征史脚本・演出)で俳優デビュー。以来映画、舞台、TV等幅広い分野で活躍中。主な出演作に【映画】『朝が来る』『人数の町』『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』『火花』『来る』『日日是好日』『台風家族』。【舞台】ゴーチ・ブラザーズ『イヌの日』(長塚圭史作・松居大悟演出)、小松台東『山笑う』(松本哲也作・演出)、『人間風車』(河原雅彦演出)、岩松了プロデュース『三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?』(岩松了作・演出)他がある。
猪俣三四郎Sanshiro Inomata〈ナイロン100℃〉
1977年6月28日生まれ。愛知県出身。京都大学入学後「劇団その1」に参加。以降「アーノルドシュワルツェネッガー」を経て現在は「ナイロン100℃」メンバー。近年の主な出演作に、KAAT神奈川芸術劇場『オレステスとピュラデス』、CATプロデュース "ミュージカル『(愛おしき)ボクの時代』"、シス・カンパニー『三人姉妹』、贅沢貧乏『フィクション・シティー』、艶∞ポリス『顔!!!』、ナイロン100℃『百年の秘密』などがある。
※開演の1時間前より受付開始、30分前開場
※上演時間は約120分を予定しています
★早期観劇割引公演 ☆平日マチネ割引公演
※東京都の営業時間短縮の要請により、三鷹市芸術文化センターにおきましては4月1日以降も21時に閉館いたします。
それに伴いまして、以下のステージの開演時間を19:00に変更いたします。詳細はこちら
【託】託児サービス
対象:公演当日に1歳~未就学 料金:500円。定員:各回10人
申込方法:4月3日(土)までに三鷹市芸術文化センター
TEL 0422-47-5122に申し込み
東京都三鷹市上連雀6-12-14
TEL 0422-47-5122
MAP
JR三鷹駅南口 2番バスのりばから乗車(どこ行きでもOK)
バス停3つ目「八幡前・三鷹市芸術文化センター」下車すぐ
または6・7番のりばから「八幡前」下車1分。または徒歩約15分。
※なるべく公共交通機関でご来場ください
【発売日】財団友の会会員2月25日(木)/一般2月26日(金)
【料金】全席指定
前売:一般3,800円/財団友の会会員3,300円
当日:一般4,300円/財団友の会会員3,800円
U-25(25歳以下):前売2,000円/当日2,500円(当日身分証明証提示)
高校生以下:前売・当日とも1,000円(当日学生証提示)
★早期観劇割引 ☆平日マチネ割引
前売:一般3,300円/財団友の会会員2,800円
当日:一般3,800円/財団友の会会員3,300円
U-25(25歳以下):前売1,500円/当日2,000円(当日身分証明証提示)
高校生以下:前売・当日とも500円(当日学生証提示)
※「U-25」及び「高校生以下」は、いずれも公演当日の年齢。
※未就学児入場不可
【購入】
〈三鷹市芸術文化センター〉
TEL 0422-47-5122(10:00~19:00)
https://mitaka-art.jp/ticket (要事前登録=無料)
※発売初日は、以上の方法で午前10時から発売を開始し、窓口販売はありません
★ご予約後、チケット代金の郵便振込ができます
口座番号:(ゆうちょ銀行)00190-5-569156
加入者名:三鷹市芸術文化センター
※「払込取扱票」の備考欄に予約番号をご記入ください
※チケット返送時、普通郵便をご希望の場合84円、簡易書留をご希望の場合404円を加算してお振込みください
※振込手数料はお客様のご負担となります
※振込後10日程度でチケットをお届けします
〈チケットぴあ〉
https://w.pia.jp/t/iaku/
TEL 0570-02-9999 <Pコード 東京504-538>
セブン-イレブン、チケットぴあ 店舗
〈イープラス〉
https://eplus.jp/iaku/
ファミリーマート店内 Famiポート
〈ローソンチケット〉
https://l-tike.com/iaku/
ローソン、ミニストップ店内 Loppi
<Lコード東京・大阪共通:35594>
〈演劇最強論-ing〉
http://www.engekisaikyoron.net/(手数料無料)
公演に関するお問合せ
三鷹市芸術文化センター TEL 0422-47-5122(10:00~19:00/月曜休館)
iaku TEL 080-9759-2383
チケットに関するお問合せ
サンライズプロモーション東京 TEL 0570-00-3337(月~金・12:00~15:00)
開演時間
8日(土)18:00 ☆
9日(日)14:00
☆アフタートークを開催
※開演の1時間前より受付開始、30分前開場
※上演時間は約120分を予定しています
※緊急事態宣言の発生に伴い、吹田市文化会館が有観客での上演が
不可となりましたので公演中止といたします。
ご観劇を予定されていたお客様にはご迷惑をおかけいたしますが
何卒よろしくご了承いただきますようお願い申し上げます。
払い戻しに関しましては改めてご案内いたします。
吹田市泉町2丁目29番1号
TEL 06-6386-6333 (9:00~18:30)
MAP
阪急吹田駅西口改札前すぐ
JR吹田駅より徒歩約15分
※駐車場はございませんので電車・バスなどをご利用ください。
【発売日】3月27日(土)
※メイシアターメイト先行販売は3月26日(金)
☆チケット発売日が延期となりました
【料金】全席指定
前売:一般3,800円 当日:一般4,300円
U-25(25歳以下):前売2,000円 当日:2,500円(当日身分証明証提示)
高校生以下:前売・当日とも1,000円(当日学生証提示)
※メイシアターメイトは1割引
※「U-25」及び「高校生以下」は、いずれも公演当日の年齢。
※未就学児入場不可
【購入】
〈メイシアタープレイガイド窓口〉
TEL 06-6386-6333(9:00~18:30)
※電話予約はメイシアターメイトに限ります
〈メイシアターインターネットチケット〉
http://www.maytheater.jp(24時間受付)
〈チケットぴあ〉
https://w.pia.jp/t/iaku/
TEL 0570-02-9999 <Pコード 大阪504-539>
セブン-イレブン、チケットぴあ 店舗
〈イープラス〉
https://eplus.jp/iaku/
ファミリーマート店内 Famiポート
〈ローソンチケット〉
https://l-tike.com/iaku/
ローソン、ミニストップ店内 Loppi
<Lコード東京・大阪共通:35594>
〈演劇最強論-ing〉
http://www.engekisaikyoron.net/(手数料無料)
公演に関するお問合せ
iaku TEL 080-9759-2383
チケットに関するお問合せ
サンライズプロモーション東京 TEL 0570-00-3337(月~金・12:00~15:00)
舞台美術 : 柴田隆弘
舞台監督 : 青野守浩
照明 : 葛西健一
音響 : 星野大輔
音響操作 : 櫻内憧海
演出助手 : 朝倉エリ
衣装 : 中西瑞美(ひなぎく)
宣伝美術・撮影 : 下元浩人(EIGHTY ONE)
宣伝 : 吉田プロモーション
制作統括 : 笠原希
東京公演主催:(公財)三鷹市スポーツと文化財団、一般社団法人iaku
大阪公演主催:一般社団法人iaku、(公財)吹田市文化振興事業団