【大阪・劇団・演劇】iaku(いあく)

「フタマツヅキ」

憧れのシアタートラム。そしてiakuとして、やっと戻って来られたABCホール。中劇場進出をイメージして活動してきたこの数年間の集大成ともいえる公演。主演にモロ師岡さんと映画界のホープ杉田雷麟さんを迎え、古典落語「初天神」をモチーフのひとつにして親子の再生を描いた。図らずもモロさん演じる噺家くずれの芸人「鹿野克」の人生と、モロさん自身の人生がたびたび交錯するような内容となり、説得力のある人物像が立ち上がったのが印象的だった。舞台美術は二間続きの団地の一室を盆舞台に乗せ、シーンによって回転させながら進行。『逢いにいくの、雨だけど』以降の作品で多用している短いシーンの積み重ね、現在と過去が行き来する構成で見せた。CoRich舞台芸術アワード!2021にて1位に選出される。

あらすじ

二間続きの向こうの部屋から、くぐもった声が襖越しに聞こえてくる。何度もつまずきながら、小さくボソボソ繰り返される。一人になれない狭い市営団地。布団にもぐって耳を塞ぐ。たったひとつのネタすらまともに覚えられない、噺家くずれのダメ親父。
誰もが希望を持てた1980年代を謳歌しながら、自らの夢を雑に扱った父と、苦難の2000年代に生まれ、シビアな毎日で夢を見る暇もなかった息子。反目してきた親子が2020年代を迎え、大きく変化した家族の姿を改めて見つめる。

2021.10〜フタマツヅキopen

  • 日程・会場
    2021年10月28日(木)~11月7日(日)
    シアタートラム

    2021年11月12日(金)~14日(日)
    ABCホール

    作・演出:横山拓也

    出演
    モロ師岡
    杉田雷麟
     ・
    清水直子(劇団俳優座)
    橋爪未萠里
    ザンヨウコ
    平塚直隆(オイスターズ)
    長橋遼也(リリパットアーミーⅡ)
    鈴木こころ

  • スタッフ
    舞台美術: 柴田隆弘
    舞台監督: 青野守浩
    照明: 葛西健一
    音響: 星野大輔
    音響オペ:今里愛
    音楽:野井勇飛(シャダックス)
    演出助手: 朝倉エリ
    衣裳: 中西瑞美(ひなぎく)
    ドラマトゥルク: 上田一軒
    文芸協力: カトリヒデトシ
    宣伝美術: 下元浩人(EIGHTY ONE)
    チラシ写真:井手勇貴
    映像収録: 堀川高志(kutowans studio)
    舞台写真: 木村洋一
    宣伝: 吉田プロモーション
    アソシエイトプロデューサー:渡辺信也(TBSテレビ)
    票券:高村楓
    ラインプロデューサー:笠原希
    提携:公益財団法人せたがや文化財団、世田谷パブリックシアター
    後援:世田谷区
    主催: 一般社団法人iaku

    助成<東京公演>: 文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
    助成<大阪公演>:ARTS for the future!

    令和3年度(第76回)文化庁芸術祭参加公演

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