【大阪・劇団・演劇】iaku(いあく)

「粛々と運針」

日常生活で「運針」という言葉と出会う確率は極めて低く、僕自身、小学校の家庭科の授業依頼、この公演まで口にしたことはない。運針(うんしん)とは、裁縫における針の運び方、いわゆる並縫いのことだ。そして、時計の秒針が進む様も「運針」という。このあたりが本作のモチーフとなっている。(当日パンフレットより抜粋)過去、iakuでは、ひとつの場所、ひとつの時間軸で、ほぼ暗転を入れずに描き切る作品を多く作ってきた。一ヶ所に約90分間、登場人物を留めて、無理なく会話させ、ドラマをつくり、カタルシスを迎える。しかし、このスタイルに固執することは、演劇の自由度や豊かさを端から放棄することになってしまうのではないか?という問いも突き付けられる。自身の持ち味やiakuの作風を生かしながら、演劇的チャレンジを求めて取り組んだ意欲作。

あらすじ

築野家。弟と二人で母を見舞う。病室で母から紹介されたのは、「金沢さん」という俺たちの知らない初老の紳士。親父が死んだあと、親しい仲らしい。膵臓ガンを告知された母は、金沢さんと相談の結果、穏やかに最期を迎えることを選んだという。まだ治療の可能性はあるのに。なんだよ尊厳死って。誰だよ金沢さんて。 田熊家。平均寿命くらいまで支払いを続けたら自分のものになる小さな一軒家を去年購入。その家のどこかで子猫の鳴き声がする。早く助けてあげたいけど、交通事故で頸椎を痛めた夫はケガを理由に探してくれない。私は、お腹に新しい命を宿しているかもしれないのに。不思議。この話の切り出し方が分からない。 平凡な生活の内に潜む葛藤を、周到な会話で描き出すiakuの新たな試み。

2017.06〜iaku
粛々と運針open

  • 日程・会場
    2017年6月2日(金)~6日(火)
    新宿眼科画廊 スペース地下

    2017年6月9日(金)~11日(日)
    インディペンデントシアター1st

    作・演出:横山拓也

    出演
    尾方宣久(MONO)
    近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ)
    市原文太郎
    伊藤えりこ(Aripe)
    佐藤幸子(mizhen)
    橋爪未萠里(劇団赤鬼)

  • スタッフ
    舞台監督:新井和幸、北島康伸
    音響:星野大輔(サウンドウィーズ)
    照明:岡田潤之
    照明オペレーター(東京):中西美樹
    ドラマトゥルク:上田一軒
    文芸協力:カトリヒデトシ
    宣伝写真・舞台写真:堀川高志(kutowans studio)
    宣伝美術・WEBデザイン:下元浩人(81 EIGHTY ONE)
    当日運営(東京):佐藤美紘
    制作協力:北澤芙美子〈東京〉、寺井ゆうこ〈大阪〉
    宣伝:吉田プロモーション
    制作:笠原希(iaku/ライトアイ)
    助成:芸術文化振興基金
    企画・製作:iaku

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