iakuとは
about iaku
2012年3月に、劇作家・演出家の横山拓也が演劇ユニットとして立ち上げる。同年6月に『人の気も知らないで』で旗揚げ公演。2018年7月、一般社団法人iakuを設立。現在は大阪と東京を拠点にして創作活動を行なう。緻密な会話が螺旋階段を上がるようにじっくりと層を重ね、いつの間にか登場人物たちの葛藤に立ち会っているような感覚に陥る対話中心の劇を発表している。間口の広いエンタテインメントを意識しながら、大人の鑑賞に耐え得る作品づくりを心掛け活動中。当初は、『人の気も知らないで』『エダニク』といった小品(いずれも出演者3人)をもって、小回りの効くミニマムな編成でツアーを行なうことが多かった。最近は、キャパシティ200〜300名程度の劇場での巡演も積極的に実施している。2017年『粛々と運針』『ハイツブリが飛ぶのを』で大阪文化祭奨励賞を受賞。2021年『逢いにいくの、雨だけど』の再演で第29回読売演劇大賞上半期作品賞ベスト5選出。2019年初演の『あつい胸さわぎ』では、主演の枝元萌さんが第27回読売演劇大賞優秀女優賞受賞、2023年には、まつむらしんご監督によって映画化された。
Takuya Yokoyama


1977年1月21日生まれ。大阪府出身。劇作家、演出家、iaku代表。鋭い観察眼と綿密な取材を元に、人間や題材を多面的に捉える作劇を心がけている。身近にある社会的な問題を取り上げながら、エンタテインメントとユーモアに富んだ会話劇に定評がある。「消耗しにくい演劇作品」を標榜し、精力的に再演を実施。『人の気も知らないで』や『エダニク』は、iaku以外でも、多くの団体によって上演されている。また、韓国では2022年の韓日演劇交流協議会によって『逢いにいくの、雨だけど』(李惠貞訳)朗読公演が開催されて以降、同作が上演される機会が増えている。
[主な外部作]
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文学座『ジャンガリアン』
(演出:松本祐子) -
劇団俳優座『猫、獅子になる』
(演出:眞鍋卓嗣) -
新国立劇場『夜明けの寄り鯨』
(演出:大澤遊) -
モボ・モガ『多重露光』
(演出:眞鍋卓嗣) -
世田谷パブリックシアター『う蝕』
(演出:瀬戸山美咲) -
PARCO PRODUCE『ワタシタチはモノガタリ』(演出:小山ゆうな)
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シス・カンパニー『やなぎにツバメは』(演出:寺十吾)
[受賞歴]
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第15回日本劇作家協会新人戯曲賞
『エダニク』 -
第1回せんだい短編戯曲賞大賞
『人の気も知らないで』 -
吹田市文化功労者表彰
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第72回文化庁芸術祭賞 新人賞
『ハイツブリが飛ぶのを』の脚本 -
平成30年度咲くやこの花賞(文芸その他部門)
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第26回OMS戯曲賞佳作
『逢いにいくの、雨だけど』 -
第27回鶴屋南北戯曲賞
『モモンバのくくり罠』 -
第59回紀伊國屋演劇賞(個人賞)『流れんな』の作演出と『ワタシタチはモノガタリ』の作
[小説]
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「わがままな選択」(河出書房新社)