【大阪・劇団・演劇】iaku(いあく)

「フタマツヅキ」

憧れのシアタートラム。そしてiakuとして、やっと戻って来られたABCホール。中劇場進出をイメージして活動してきたこの数年間の集大成ともいえる公演。主演にモロ師岡さんと映画界のホープ杉田雷麟さんを迎え、古典落語「初天神」をモチーフのひとつにして親子の再生を描いた。図らずもモロさん演じる噺家くずれの芸人「鹿野克」の人生と、モロさん自身の人生がたびたび交錯するような内容となり、説得力のある人物像が立ち上がったのが印象的だった。舞台美術は二間続きの団地の一室を盆舞台に乗せ、シーンによって回転させながら進行。『逢いにいくの、雨だけど』以降の作品で多用している短いシーンの積み重ね、現在と過去が行き来する構成で見せた。CoRich舞台芸術アワード!2021にて1位に選出される。

あらすじ

二間続きの向こうの部屋から、くぐもった声が襖越しに聞こえてくる。何度もつまずきながら、小さくボソボソ繰り返される。一人になれない狭い市営団地。布団にもぐって耳を塞ぐ。たったひとつのネタすらまともに覚えられない、噺家くずれのダメ親父。
誰もが希望を持てた1980年代を謳歌しながら、自らの夢を雑に扱った父と、苦難の2000年代に生まれ、シビアな毎日で夢を見る暇もなかった息子。反目してきた親子が2020年代を迎え、大きく変化した家族の姿を改めて見つめる。

The last night recipeopen

あつい胸さわぎopen

逢いにいくの、雨だけどopen

ハイツブリが飛ぶのをopen

粛々と運針open

walk in closetopen

あたしら葉桜open

車窓から、世界のopen

流れんなopen

目頭を押さえたopen

人の気も知らないでopen

仮面夫婦の鑑open

エダニクopen

これまでの記録

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